自分のこと

016:なんとはなしに思うこと

いちど生まれたら 死ぬまで 自我は途切れることもない。 いつしかみんな、それが普通のことになっている。 もとよりずっと普通のことだったかのように。 生まれる前、死んだあと 今思っている自我でなくなっているはずの期間も 悠久の時 何千年、何万年、も…

013:勇気、力、真実

鶴見俊輔さんと重松清さんの対談、 『ぼくはこう生きている 君はどうか』 を読んだ。 今年ははじめての、鶴見俊輔さんのいない夏だという。 去年、亡くなられたそうだ。 時代の中で、腹の底に叩き込まれた信念を通した人たちがいる。 明治維新だって何だって…

010:感覚

道を歩いていて 電車にのっていて 笑っているひとをさがしている。 魂がもし 本当に確信のとおりなら そこに永遠はいくらでも広がる。 ここに永遠はいくらでも開ける、 そこに真実に会いたかった人がいる。 それでそこに還りたくなる。 でもそのとき もう帰…

008:別の言語の雑記

満足できない。 満足したらおわり、というような以前の幼稚なストイックさはもうないとはいえ。 水木さん(前述)の言葉を何となく借りるなら、「腹」にくるものが、ほしいんだ。物理的に「腹」を殴るようにくる、言葉や思いを描いたものがこの世にある、た…

007:時代を越えて

水木しげるさんの出征前手記を読んだ。 一秒一瞬全力で生きろ、 そうじゃない境地でやったことは無駄だ、 みたいなこと。 ほんとそう思う。 私も自分へ書いておく、いつも思え。 忘れるな、おまえはその死を背負う覚悟があるか ないのならいつまでもぶつかれ…

004:

番号抜けてた。 どうして記事に番号なんて振ろうと思ったのか、今となっては昨年末の心境がさっぱり思い出せない。だけどその初志を律儀に守っている自分も自分らしい。4つ目にてはやくも番号抜かしてしまうところも。 ブログを書くのは久しぶりだ。 毎日の…

001:いつか手紙に出すために

さいきん困っていることがある。 さいきん、といってもどのくらいの期間のことであるか、実はそのはじまりも長さも見当がつかぬ。長い目でみて1、2年。と結論したいところであるが、いやいやそもそも7、8年の話でねえのと思う心もあれば、たったここ2、…