006:最近読んでいる本
またもメモです。
少しは感想も。*は読み中。追記随時。
…ええと、
なにを口走ってもネタバレになっちまうからな!
ヘッセ/手塚富雄 訳『シッダルダ』
…きっとものすごい名訳なんだろう。
東洋人が同じ知識・コンセプトで描くのとでは、個性(個々のパーソナル性)の位置づけが違うだろうな、と思わされた。
ヘッセの時代のヨーロッパのひとがこれを書いたこと、どのくらい異様なことであるのか、想像つかない。
麻生芳伸『落語百選―春』*
…これを何気なく手に取っていたことから、寄席に行ってみる機会があった。その寄席にて聞いた噺の「醤油もなしに生の魚が食えるか、猫じゃあねえんだぞ!」という台詞、どこでネタになっていたのだったか、TRPGリプレイかと思うんだけど……。
ブッツァーティ『七人の使者・神を見た犬』*
…イタリア幻想小説、短編集。まだすべては読んでない。藤田和日郎の短編漫画かのような胸のつまる物語も。が、「竜退治」という物語が……、世の中にこんな救いのない童話があるか、と思ったが、童話の体裁に近いだけでもちろん童話ではないのだった。
『インド宇宙論大全』*
…世界観が、三次元的な図でも載っていて、面白い。
ベルナール・ウェルベル『タナトノート』『蟻』*
…『タナトノート』、語りたいことはたくさんある。
『蟻』も楽しく読んでいたが、蟻に食われる夢をみるに至り、通読の意志がくじけそう。
…冒頭から「お暇な読者へ」と言われてしまう。
幻想水滸伝好きが暇な身分で図書館に放り込まれたら、まぁ、読むんじゃない(?)。
陽気な話かと思っていたが、主人公がけっこう本格的に狂人扱いされている。いたたまれない。
…すばらしい孤独、すばらしい出会いでした。ありがとう。
個人的に、そろそろドイツ文学が好きなんだなぁ、と認識してよいような気がしてきた。
漫画
『坂本ですが?』3・4巻
…そうだよね、あまりのカリスマ性に忘れかかるんだけどさ、坂本くんてさ、もともとそういう小学生心のことに全人生注いでるひとだったよね! あまりのカリスマ性!
『ナヴァグラハ』1巻
…原作が小野Dと近藤さん(声優さん)。「幼女のかけ声で変身!」とかラジオでわいわい設定を詰めていったんだろうか……、リタちゃんかわいい。リタちゃんの声優はどなたですか。
仏教変身モノなんだけど、仏像×アメコミヒーローみたいな造形。水天さんのデザインがすごく素敵でした。
望月花梨『欲望バス』*
…友人おすすめの作家さん。短編集。ひとつひとつしか読めない。小学校以来なじみのない男女観にうああと泣きそうになる話も、あまりに印象的で夜寝つけなくなった話も(…)。
川原泉『バビロンまで何マイル?』*
…読んでいて、浄化ならぬ正常化されるかのようにほっとする。だから「気付け薬」みたいにして、移動中ぽつぽつ読んでいる。それにしてもなんという、台詞回しが世界史の単語帳かのようです。